キリン・ファイアメンソール

キリンの缶コーヒー、ファイアでメントール風味の新作が出るというのを聞きつけて、近所のコンビニを何軒か回って早速飲んでみた。
http://www.beverage.co.jp/company/news/page/news2008080602.html

ミントとコーヒーの組み合わせというのは、いかにもキワモノっぽく感じるかもしれないけど、『コーヒードリンク246』にも紹介されてるアメリカの「モンクス・デライト」や「ラ・シェイク・フランセ」、ジャマイカの「カフェ・ティア・マリア」、フランスの「カフェ・ド・マント」など、ホワイトペパーミントリキュールを使ったアレンジメニューというのはそこそこ知られているわけで。僕も以前、試したことはあったのだけど、レシピ通りに作ると結構ミントの匂いが強くて、いまいちかなあと思ってました。
http://www.imaginet.ne.jp/~tambe/coffee/Matching.html#match3

で今回のファイアメンソールですが、これがなかなか上手く作ってあるというか。全体としてメントールの風味はかなり抑えてあって、飲んでるときにはそれほど気にならないくらい。で、飲んだ後に後味として結構際立ってきて、爽快感を感じるような具合に仕上げてあります。なるほど、こういう風に使えば、ミントとの相性も悪くないな、と再認識したところ。

個人的に、缶コーヒーの銘柄の中で、ファイアのシリーズは香料の使い方が独特というか、かなりバリバリに使ってるものが多く、どうしても不自然な香りに仕上がっているものばかりで好みではない、というのが正直なところなんですけどね(何となく「コーヒーの匂い」と「コーヒー豆の匂い」を一緒くたに考えて作ってるんじゃなかろうか、とか思わなくもないんだけど)。もちろん、ここらへんは好みの問題であって、そっちの方が好みに合ってる人もいるでしょうし、僕も缶コーヒーに香料を使うこと自体を否定する気はない。むしろ本来の淹れ方では決して出ないような味の表現にもつながるわけで、これも一つの「コーヒーの方向性」としてあっても構わないし、面白いと思ったりもする。今回のファイアメンソールは、そういう意味では新しいチェレンジとか啓蒙の一つとして注目してたりします。