2010-05-25から1日間の記事一覧

遺伝的多様性とその危機

アラビカコーヒーノキの故郷、エチオピア。その地に生きるコーヒーノキは、エチオピア野生種/半野生種と呼ばれる、多様な集団である。 そこには、ティピカやブルボンなど世界に広まった栽培品種とは異なる、遺伝的多様性が維持されたコーヒーの世界があり、…

エチオピアの末裔たち

エチオピアから持ち帰られたサンプルのうち、現在も栽培されているものがいくつか存在する。S4-アガロ、S12-カッファは、不完全ながら一部のさび病に対する耐性が期待されている。インドネシアやスマトラで栽培されている「アビシニア」やUSDAなども同様であ…

エチオピア野生種/半野生種のポイント

……いかがだっただろうか?実は、こういった説明を読んでみても、僕にも「よく判らない」というのが正直なところだ。個々のタイプの性質がばらばらなだけでなく、互いに入り交じっていて整理の付けようがない、という印象を受けるし、おそらくはその理解で正…

エチオピアコーヒーの分類

エチオピア野生種への関心が本格的に高まったのは、20世紀に入ってからだ。その背景には、コーヒーさび病の蔓延と、耐さび病品種を探索するという目的があったことは、以前(http://d.hatena.ne.jp/coffee_tambe/20100517#1274086121)解説した。1930年頃、…

エチオピア野生種・半野生種

アラビカコーヒーノキの故郷、エチオピア。その地に生きるコーヒーノキの全容は、未だ謎に包まれている…… …などと書くと、いかにもそれっぽいが、これは半分間違いで半分正しい。 エチオピアに存在しているコーヒーノキについては、すでに数千種類のサンプル…