2013-12-16から1日間の記事一覧
いずれにせよ、確かなことは一つある。アブドゥル=カーディルが記した、16世紀当時のコーヒーとは「キシルのカフワ」「ブンのカフワ」という、スーフィズムとの繋がりの深い宗教的な飲み物という意味合いがやはり強かった。しかし、それが 嗜好飲料として、…
アブドゥル=カーディルは、彼の過ごした時代と地域で飲まれていた「カフワ」のルーツを突き止めた。しかし、現代を生きる我々は、彼の分析結果を以て、果たして「現代の我々が飲んでいるコーヒー(6)」のルーツを突き止めた、と言えるのだろうか?……これは大…
「コーヒーやカフワのはじまり」を考えるには、必ず「それがどういうかたちでの利用だったか」ということをあわせて考える必要がある。 コーヒーの実や種などを生活儀礼で使用 コーヒーの種の薬用 コーヒーの実や種(キシル、ブン)の食用(食料や嗜好品とし…
15世紀頃までのエチオピア史とイエメン史を総括した 過去の文献のいくつかを、特にGoogle Bookからの参照で内容確認できた エチオピア西南部からのコーヒーの伝播が、エチオピアでの人の動きに連動している可能性を示した Ukers "All about coffee"の、シェ…
これまで、いくつかのマイナーな可能性についてもあれこれ考えてきたが、とりあえずいちばん蓋然性がありそうな(ある意味、いちばん面白みのない)仮説を元に年表を作ってみよう。 西暦コーヒーの展開仮説エチオピアの出来事イエメンの出来事 575(コーヒー…
#今回で一段落。まずは年表から。