『田口護のスペシャルティコーヒー大全』紹介(6)

昔、ウィキペディアに僕が提供した自作画像の一つに「コーヒーの主要栽培品種 (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Coffee_Cultivars.png) 」というのがあります。実はこの図には、僕の手元で情報を追加・修正しながら更新しつづけてきた未公開の続編*1がありまして…。せっかくの機会なので、今回はコイツも図版の一部として、提供しました。図は2枚に分かれていて、一枚目がアラビカ種の栽培品種、二枚目がロブスタ、リベリカと、それらとアラビカの交配品種の系譜になっています。


一つの図の中に大量の情報を詰め込んでいるため、ごちゃごちゃしてて見づらいのはご勘弁を……。実は図版提供にあたって「あんまりメジャーでない品種は割愛しましょうか?」と相談したのですが、田口氏側から「むしろ資料的に使えるよう、出来るだけ多くの品種を網羅的にカバーした方がいいのでは」というアドバイスをもらい、遠慮なく盛り込みました。とりあえず文献上で調べのつく範囲で、名前が見られる栽培品種の大部分がカバーされていると思います。さらには、その品種が、いつ、どこで、どのような品種から生まれたものかまで(判る範囲で ^^;)書いてます。


スペシャルティコーヒーの時代になって、さまざまな品種の名前を聞く機会が増えたと思います。それが、いわゆる「ティピカ系」なのか「ブルボン系」なのか、あるいはその両者の遺伝子を受け継ぐものなのか……もちろん、栽培品種の血統だけでコーヒーの味の善し悪しが決まるものではありませんが、実際の香味の傾向などと結びつけて考えることで、品種について理解するのに役立ててもらえれば幸いです。


右がサムネイル(フルサイズ版は書籍でご確認ください)。書籍版では本職のデザイナーさんが仕事をしてくれたので、もっとわかりやすくなっていると思います。

*1:こちらはGFDLやCC等で利用許諾する予定は今のところありません。