2010-05-20から1日間の記事一覧

セントバーナード x ダックスフント = ?

各国に広まったマラゴジッペから、いくつか新しい品種も作られている。マラゴジッペはどうしても背丈が大きくなるため、カトゥーラ系の矮性品種と交配することで、樹の大きさを小さくしたものが作られた。そのうち、もっとも有名なものが、エルサルバドルで…

大きいことはいいことか?

マラゴジッペは樹高も高くなるため収穫の効率が悪くなるのに加えて、もともと実が付く数も少ない。このため、かなり収量が劣る品種だ。にも関わらず、マラゴジッペは多くの栽培家に気に入られた。その結果、それぞれの作付本数はごく少ないものの、多くの国…

コーヒー界のセントバーナード:マラゴジッペ

上に挙げた一つ目のタイプの「エレファント・ビーン」は、一つの木に出来た生豆の一部に、巨大な豆が出来るものである。エチオピアなどでは、その巨大な豆が全体に占める比率が高くなる傾向があるが、それでも出来る生豆全部が巨大化するわけではない。これ…

病める?巨象

通常、コーヒーの果実の中には種子が「2個」向かい合わせに収まっている。そして、一つの種子の中には、大きな胚乳と、それに埋もれた小さな胚芽はそれぞれ一つずつ存在するのが「正常な」種子の形態だ。しかし交配時の異常などが原因で、本来種子の中に1個…

スゴイ大豆(おおまめ)

コーヒーの生豆には、たまに「ずばぬけて大きな」ものがある。これらは俗に「エレファント・ビーン」("elephant bean"、象豆)と呼ばれている。 そもそも、コーヒーの生豆の大きさを決める要因はたくさんある。樹そのものがどれだけ元気か、というのは非常…