はじまりの物語 (11)

おそらく15世紀の初め頃には、イエメンでコーヒーの実や種子の嗜好品的な利用と、初期のカフワ(カートやコーヒーの葉から作られる)の飲用が始まっていたと考えられる。そしてそれは15世紀半ばにかけて広まり、アデンのムフティーであったジャマールッディーン・ザブハーニー(ゲマルディン)が公認した。そこに至るまでの過程を考えてみたい。