小豆(こまめ)なコーヒーの話

前回、大きい豆の話をしたので、今回は小さな豆の話をしよう。


豆の大きさはさまざまな要因で変化することはすでに述べた。「(ずばぬけて)大きな豆」が出来る要因もいくつかあったが、小さな豆が出来る要因も同様に複数ある。というより、大きな豆が出来る頻度よりも、小さな豆が出来る頻度の方が高い。どんなに栽培環境がよくても、豆が生長できる大きさには上限があるのに対して、栽培する場所や樹の中で実った場所、日照など、発育条件が悪くて果実の発育が悪くなれば、それだけで生豆が小振りになるからだ。


ただ、こういった「小さな豆」の中でも特筆すべきものが二つある。一つはピーベリーと呼ばれているものだ。もう一つは、小さな豆が付くようになった品種である。