2010-06-01から1日間の記事一覧

セラ C. arabica 'Cera'

サンパウロ州の異なる二つの地域で発見され、現地で「セラ」とか「卵黄コーヒー」(cafe gema) とか呼ばれていた栽培品種である。セラ (Cera) とは「蝋、ワックス」を意味する。この変異種は、大きさ、葉、果実の色などティピカと変わらない外見なのだが、生…

ムルタとナナ C. arabica 'Murta', 'Nana'

ムルタとナナは、いずれも木全体や葉が小さくなる矮性の、ブルボンの変異種である。ムルタ "Murta"は、ポルトガル語で「ギンバイカ」という植物を指す言葉である。日本では馴染みが少ないものだと思うが、ヨーロッパでは「ミルテ」あるいは「マートル myrtle…

コーヒー学を進展させた栽培品種

ブラジルのカンピナス農業試験場(IAC)で、1930年代から行われた研究では、非常にさまざまな栽培品種の解析が行われた。この中には、カトゥーラやムンドノーボなどのように、実際に商業レベルでの栽培に至った栽培品種もあれば、そうでないものもある。ただ、…