転機としての「1454」

この「1454年」という年は、おそらく西洋史をかじったことのある人にはおなじみのはずだ -- 1453年、オスマン帝国コンスタンティノープルを包囲し東ローマ帝国が滅亡した。伝統的なヨーロッパ史においてはこれが「中世」と「近世」の境目とされ、1454年以降を「近世」とすることが多いからだ。"All about coffee"に限らず、コーヒー関係の年表には結構いい加減なところが多いのも事実なので*1、実はあまり深い意味はなく、意外と「中世と近世の境目の、これくらいの時期だろう」という年代が書かれてるだけというのが真相かもしれない -- その身も蓋もない可能性も念頭に置いた上で、あえてもう少し考察を続けてみよう。

*1:と、いろいろ年表を書きながら言ってるので、人ごとではないのだが。