いったんまとめ

真偽のほどは置いておくとして、とりあえず、ここまでのエチオピアの歴史を追った流れから、以下のような仮説を提唱してみたい。

  • コーヒーノキ(葉、実、豆)の利用は、コーヒーノキが自生するエチオピア西南部で、先住民によって始められた。
  • 9世紀以降、先住民とイスラム教徒らの接触で、イスラム圏(イエメンやペルシア)にコーヒー豆を薬として利用する知識が伝えられた(おそらく、その後一度廃れる)
  • 14世紀頃に、ショア〜イファト〜(ハラー?)〜ゼイラのイスラム共同体のどこかで、コーヒーノキを利用した飲み物「カフワ」が、イスラム教アラブ人たちの間で広まっていた。
  • (14世紀前半に、ダモトやハドヤなどの西南部からコーヒーノキが持ち出される*1
  • 15世紀初めまでに、「カフワ」という新しい利用法とともに、コーヒーノキがイエメンに伝播された。
  • 1454年頃、イエメンでゲマルディンがコーヒーを合法化


いろいろとツッコミどころの多い仮説ではあるが、史料がないので仕方ないということで。エチオピアはこの辺りで切り上げて、次回はイエメンの方に視点をうつして考えることにする。

*1:すでにハラーの山間部に自然に広まっていた可能性もある