神戸のコーヒー屋

昨日まで学会でポートアイランドまで行ってたわけですが、ポートアイランドの寂れっぷりはすごいなー。話には聞いてたけど、国際会議場周辺には食事が出来そうな店が数えるほどしかない。

それが理由かどうかは判らないけど、今回の学会では昼休みがやたらと長く(11:30〜14:30の3時間!)設定してありました。まぁもちろんランチョンセミナーはあるので、セミナーに出ながら昼飯という手もあるのだけど、なんせ数には限りもあるし…で、昼は三宮とか元町まで足を伸ばす人も結構いる、という感じ。僕も例に漏れずに、三宮から元町あたりまでぶらぶらしてたわけです。

「やっぱ神戸あたりは喫茶店&自家焙煎の店が多いよなぁ」とか思いながらうろうろしてる道すがら、南京町元町商店街の横道の一つを通ったときに目に入った、自家焙煎のノボリと店のメニューにつられて入ってみました。


店の名は 珈琲専心「武骨屋」(http://blogs.yahoo.co.jp/bukotu_ya/


メニューには「温製珈琲、温製カフェレ、冷製珈琲、冷製カフェレ」の4種類だけ(500-600円)。カフェオレじゃなくて「カフェレ」って書いてるあたりが釣られたポイント。豆は「カリビアモカ、マンデリン、神山(バリのあれね)、パプアニューギニア、コロンビア」のストレート5種類のみ。抽出はネルドリップ、というスタイルです。最初に神山を飲んでみましたが、割と酸味が強く残るようにしてるということで、特に神山は苦味と香りもさることながら、やわらかい良質の酸味が出ててバランスよかったです。「コーヒーの酸味は苦手」という人は結構いるけど、入門用としてはこの神山あたり、いいかもしれないなぁとか思いました。「武骨」という名前の通り、何より自分のスタイルを守っているのがいい感じですね。水や抽出方法も、その方向性に沿った形のものが使われてるので、一本ちゃんとした筋が通っている感じです。でもまぁ「武骨」と言っても、マスターが無愛想というわけでもなく、物腰柔らかくて好印象でした。

気に入ったので、その日のうちに(酸味がいちばん強い)パプアニューギニアと、翌日にマンデリンと温製カフェレという感じで飲んできました。カフェレが予想以上の量だったのが、ちょっとした誤算だったかも(お腹ちゃぽちゃぽになった)


ちなみに使うカップを選ばせてくれたり、お茶請けの焼き菓子(自家製? これも選べる)も一つ付いてました。このお茶菓子もなかなか美味しかったです。ブラックにしたので詳細は聞かなかったけど、砂糖もグラニュー糖、三盆糖、シロップの3種類から選べるみたいでした。ミルクも2種類くらいから選べたようです。それから店内には通常メニュー以外にもいくつか限定商品が書いてありました。そこの水出し温製珈琲とかにも惹かれたんだけどね。


マンデリンも(他のに比べると消してるとは言え)割と酸味を残した感じになっていたし、カフェレも(深煎り豆を使ってある…要望によってはより軽いカリビアモカにも変えられるそうです)割と軽めの味だったので、がっつりした味が好みという人には物足りないかもしれず、評価は分かれるかもしれません。ただ、すっきりとした「コーヒーの良い酸味」を出してるスタイルは、一度試しに飲む価値はあると思います。