コーヒーのグローバルヒストリー

コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か

コーヒーのグローバル・ヒストリー 赤いダイヤか、黒い悪魔か

帰山人さんのブログで紹介されてた本を早速入手して、ざっと眺めてみた感想。

全体として「コーヒー史」というには、コーヒーそのものに関する記述は乏しく(正直言って、ほとんど無いに等しいくらい)、内容的にも怪しい部分が結構あります。が、「コーヒー史」についての知識を別口で仕入れておいた上で、それと社会背景を結びつけて考えながら読む分には、読み応えがあって面白い本でした。


僕個人は高校の頃から、いわゆる「理系」で、社会科にはあんまり興味を持たなかった上、大学入試対策で日本史を選択したおかげで、恥ずかしながら、世界史や地理に関するバックグラウンドの知識に乏しいです…高1で軽くやった程度だし、頭の中にもあんまり残ってなかったりして。で、最近になって、やっぱりコーヒーをきちんと理解するには、この辺りの知識「も」必要だよなぁと言うことで、勉強しなおしたりしてます…つっても、参考になりそうな本買って、関係のありそうなところからパラパラ読んでる程度ですけど。

#とりあえず、一般向けの世界史概論とか、山川出版の「西アジア史(I)」とか。


本書は、そういう個人的なニーズには合ってた感じです…まぁ欲を言えば切りがないけど、せめて全盛期のイエメン、ジャワ、ハイチ、レユニオンについても掘り下げて欲しかったかなぁ…。