『コーヒーの医学』を読んでから思い出して憂鬱になること

糖尿病との関連では、きちんとした文書では必ず「発症の予防であって、治療ではないことに留意せよ」ということが書かれている(し、書かれるべき)のだけど、それを見るたび、以前に日経新聞社から取材を受けた際のトラブルのことを思い出して憂鬱になる。


経緯についてはウェブ上でいくつか書き残してたのだけど、今見れるのは http://slashdot.jp/~y_tambe/journal/283304 くらいかな? そこから日経へのリンク先も、こちらからの抗議の後で削除されてしまってますが、原文をそのままネットに転載してるところ(例えば http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/repoto/repo-to310.htm )は残ってます*1。結局、その後とれた対処としては、その次回の特集記事の際に「『糖尿病に効果がある』は『糖尿病の予防に効果がある』の誤りでした」という訂正を一文入れる、というだけで妥協せざるを得なかったので。


こういった件から、しばらく日経の当該コーナーも見ないようにしてました。最近「コーヒーと健康」の講義をする関係で、一般での報道の現状を知っておくために見てみたのですが、随分としっかりした「専門的に見ても正しい」書き方で書かれるようになってたので、何かほっとしたというか、複雑な気分だったという。

*1:著作権的には問題あるんでしょうが、こういうときの資料としてはネット上で参照可能なのはありがたくもあり、その一方で未だに「間違った情報」を広めつづけてるわけで……考えるとかなり頭が痛い orz