ガイアの夜明け

http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber/preview091208.html
録画してたのを見た。前半は缶コーヒーの新商品開発の話、後半は"コーヒーハンター"川島さんの活動の紹介、と言う内容。特に後半はなかなか見応えがあってよかったです。さび病を認めた後で逡巡するあたりとか、「チャリティではない」と言い切るあたりなどは、大いに頷けるところでした。


先日、久しぶりに『コーヒーハンター』をぱらぱらと眺めてたのだけど、改めて読み直してみると、最近、講演用に自分でまとめた、コーヒーノキの起源とか品種改良の経緯などの内容と、同じような流れというか、構成になっているのに気付いたりして。やっぱり、きちんと調べながらまとめていくと、そういう流れになるんだなぁということで、自分の進んでいる方向がどうやら間違ってはいないということに安心しつつ、その一方で、周りから「真似したんじゃないか」と思われてたりしないかと、少し気恥ずかしくもなったりして。


『コーヒーハンター』に関しては、前々から「本当にその表現で正しいの?」というのが、気になっている点が何箇所かあって。そのうちの一つが「ハゼ」に関する部分で「細胞が爆ぜて音が出る(そして、ブルボンポワントゥでは『細胞レベルの違いが理由で』爆ぜない)」という考え方。

この表現には個人的に因縁みたいなものがあって。いちばん最初に僕がこの表現に出会ったのは、日経サイエンスでイリの書いた文章を翻訳することになったときだったりします。「いやいや、細胞みたいな小さなものが爆ぜて、あの大きな音はねーだろ……常識で考えて」とか内心では思いはしたのだけど、一応「翻訳」という作業上、原義を尊重したという経緯があるもんで。


#訳者注でフォローするにも限界はあったし、確たる反証も示せるわけでないし、で結局放置。
#訳者注と言えば、後からメールで指摘があったように、アラビカ×ロブスタについてはアラブスタよりもティモールの名前を出しておいた方がよかったよなぁ…とか、他にも色々思うところはあったりする。


まぁハゼについては、自分の中では大体こうだろう、というあたりに、結着が付いてるのでいいのだけど……そのうち、きっちりせにゃならんのだろうなぁ…とも思ってたりします。