『田口護のスペシャルティコーヒー大全』紹介(10)
今回『田口護のスペシャルティコーヒー大全』に提供した画像を中心に、内容の一部を紹介してきましたが、ひとまず今回で一区切りとします。
SCAAのフレーバーホイールの訳語(僕の下訳が採用されてる分)を含めた解説や、画像への追加が間に合わなかった情報など、いくつか捕足(言い訳 ^^;)したいこともありますが、それは5/25に発売されて、書店やみんなの本棚に並んだ後に、ということで。
まだ発売前なのをいいことに(^^;)、我が物顔で、自分が関わった部分だけクローズアップして解説してきましたが…僕が関わったのは、ほんの一部(画像提供&下訳&一部監修)にすぎないことは、ここで改めて強調させていただきます。この本の最大の見所は、何といっても「スペシャルティコーヒーをどう捉え、それにどう向き合うのか」ということに対する田口氏の答えです。それを「知識編」「技術編(焙煎)」、そして「実践編(販売)」という切り口から、いつもながらの「田口節」で、詳細に解説したのが、この本なのです。
最後に再び、表紙カバーの写真について。
見本誌が手元に届いてから気づいたのですが、カバーの写真、上下が「生豆・焙煎豆」になっているだけでなく、真ん中のちょうど半分から、左右が別々の豆になっています。画像では判りませんが、裏表紙も同様で、合計で4種類×2(生豆、焙煎豆)の8パターンが並んでいます。
さらに、表紙カバーの折り返し部分に、詳しい説明が載っていました。4種類の豆は、田口氏が「システム珈琲学」で述べてきた「A〜Dタイプの豆」を示していて*1、下段の焙煎豆はそれぞれを「ベストポイント」に煎ったときのものです。
また、編集担当されたNHK出版の佐野さんによると、
今回表紙に生豆+ベストポイントにしたのは、
1 豆面のよさ(コマーシャルコーヒーに比べて、ハンドピックが楽になったという本文内容もあるように)をアピールするため
2 前回から提案している「システム珈琲学(A〜Dタイプ)」の強調
3 誌面でベスト・ベターポイントを多めに割いていることと、印刷状態によりますが、焼き色のお手本になればと思ったため
です。
とのこと。
なるほど。細かいところまで考えぬかれたデザインだったのだなぁ……と、最初にそこまで見抜けず汗顔の至りでした ^^;