2010-08-09から1日間の記事一覧
コーヒーの一大ブランドである「マンデリン」は、1841年に南タパヌリで強制栽培制度が導入されたときに生まれたものだと考えられている。これらのマンダイリン、アンコーラ・バタック族の土地では、後にミナンカバウ地方で行われた強制搬入制度よりも、むし…
スマトラ島北部のコーヒー栽培は、このミナンカバウから始まり、マンダイリン、アンコーラ、トバ地区へと徐々に北上し、最終的にはアチェ州中部のガヨ地区にまで広まった。これらの地域を理解するため、ここで少し、東南アジアの歴史に照らしながら紐解いて…
マンデリンは、古い文献でしばしば「最高級コーヒーの一つ」と記載されている。Ukersの"All about coffee"の初版(1922年)でもマンデリンについて、 "The best coffee in the world"; also the highest priced. と記している。このことは、今でも国内の評判…
このエピソード自体はともかくとして、マンデリンの語源が北スマトラの部族の名前から来ていることは確かだ。この部族は、北スマトラの内陸部に古くから暮らしている、バタック族(バタク族、Batak、Battak、Battas)と呼ばれる部族の、支族の一つであり、マ…
この部族の名前がコーヒーの名前になった経緯については、以下のようなエピソードが世界的に知られている。 第二次世界大戦の頃、インドネシアに駐留していた日本軍の兵隊の一人が、現地のコーヒーショップに立ち寄った。そのあまりの美味しさに、彼は思わず…
コーヒーの銘柄は数多くあるが、その中でも「マンデリン」は日本でのファンも多く、有名なものの一つだろう。しかし、その来歴を語ろうとすると、かなり込み入っている。 「マンデリン Mandheling」はスマトラ島北部で産生されるコーヒーに付けられた銘柄名…